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柏の葉で藤井七冠とAI開発・山本氏が対談
叡王戦防衛記念、「将棋とAI」について語る

三友新聞 2023年6月22日号 より]

三井不動産(植田俊社長)は6月17日、千葉県・柏の葉のオフィス施設「KOIL TERRACE」で、将棋の藤井聡太七冠と将棋AIソフト「Ponanza」開発者の山本一成氏との対談を開催した。藤井七冠による5月28日の叡王戦タイトル防衛を記念して企画したもの。

山本氏は東京大学将棋部出身。経験を活かして開発したPonanzaは、2017年に佐藤天彦名人(当時)に勝利し話題となった。山本氏は現在、KOIL TERRACEに入居するスタートアップ・TuringのCEOとして、完全自動運転車の開発・量産を目指している。

藤井七冠は「2016年頃からAIを活用している」とし、「AIは局面の評価を数値で示してくれる。それを参考にすることで形勢判断の力を大きく伸ばせた」と述べた。

「挑戦」に関する話題では、藤井七冠が「自分はあまり目標を立てないタイプ。将棋に取り組んでいくなかで一つひとつ棋力を伸ばしていけるのがベスト」と語ると、山本氏が「八冠を取りたい気持ちは?」と質問。藤井七冠は「挑戦のチャンスは限られているので活かしたいとは思うが、そこを目指すと可能性が閉ざされたときにどうなのかという気持ちがある」と答え、タイトルよりも将棋に向き合っていく姿勢を鮮明にした。

対談の様子は柏の葉スマートシティの公式ホームページで「ノーカット版」が公開されている。

対談した藤井七冠(左)と山本氏(右)

柏の葉スマートシティ

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