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メタノール燃料船で長期用船契約
商船三井が三菱ガス化学と、2025年竣工

三友新聞 2023年5月25日号 より]

商船三井(橋本剛社長)と三菱ガス化学は、環境性能の高いメタノール燃料船の長期用船契約を交わした。国内荷主がメタノール燃料船を長期用船するのは初めて。メタノールと重油の二元燃料に対応できるメタノール輸送船で、韓国・現代尾浦造船で建造し、2025年の竣工を目指す。

メタノールは重油燃料と比べて硫黄酸化物、窒素酸化物の排出量を80%以上削減し、CO₂排出量も最大で15%減らせる。バイオガス由来のメタノールや水素と合成したメタノールなどを用いれば、温室効果ガス(GHG)のさらなる削減も可能になる。

19隻のメタノール輸送船隊を手掛ける商船三井は、2016年からメタノール二元燃料船の運航を開始。現在は二元燃料船を5隻まで増やしている。

同社はカナダのメタノール製造大手・メタネックスグループで世界最大のメタノール船隊を保有するウォータフロント・シッピングと資本関係を結んでおり、メタノール燃料の商用化も視野に入れてメタノール燃料船を拡大させる考えで、2030年までにLNG燃料船やメタノール燃料船などを90隻に増やす計画。

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