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3Dプリンターで宇宙ロケット部材を造形
三井金属と米Morf3Dが協業

三友新聞 2023年5月18日号 より]

三井金属(納武士社長)は、3Dプリンター造形大手の米Morf3Dと協業を開始した。三井金属が商品化している「3Dプリンター用銅クロム合金粉」の、宇宙分野への活用を目指す。

三井金属の3Dプリンター用銅クロム合金粉は、造形しやすいうえ導電性と強度が調整可能という特徴を持つ。宇宙用途に適した機械的特性や熱伝導に調整することで、宇宙ロケットのエンジン回りの部材など大型かつ複雑形状な銅製部品の造形への適用が期待される。

Morf3Dは米国カリフォルニア州に拠点を持つ、3Dプリンターによる造形の専業会社。特に宇宙航空機関連部品の受託生産で全米トップクラスの地位を誇り、必要な認証も取得している。

三井金属は、欧米の主要な宇宙航空機メーカーの多くを顧客として持つMorf3Dと協業することで、宇宙市場への本格参入に向けた実証を促進できるとしている。

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