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不織布事業で共同新設分割
三井化学が旭化成と新会社設立

三友新聞 2023年3月2日号 より]

三井化学(橋本修社長)は、旭化成と共同新設分割により新会社を設立し、両社の国内とタイでの不織布事業を承継させる。新会社の社名はエム・エーライフマテリアルズ。資本金は5億円。出資比率は三井化学60.62%、旭化成39.38%。設立は10月2日の予定。

不織布事業は成長分野ではあるものの、アジアでの競合他社による増強やRCEPによる関税撤廃の影響で競争が激化することが見込まれている。三井化学と旭化成は競争力を保ちながら継続的に事業を拡大していくことを共通の課題としており、共同での事業強化策として、両社の事業を統合させることとした。

統合会社設立では、まず三井化学の不織布関連事業(ポリオレフィン多分岐繊SWPを除く)と旭化成のスパンボンド事業部とカートリッジフィルター事業を統合。国内生産拠点は三井化学完全子会社のサンレックス工業(三重県)と名古屋工場とし、旭化成の守山工場(滋賀県)には統合会社から製造を委託する。守山工場スパンボンド工場の製造事業は、システムの移管に時間がかかることから、後に統合させる。

両社のタイ拠点は統合会社の子会社として生産販売を継続する。両社は不織布関連事業の機能を一体化させ、販売、生産調達、研究開発のシナジー最大化とガバナンス強化を図る。

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