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北米鉄道貨車リース会社を買収
JA三井リースが三井物産から

三友新聞 2023年2月23日号 より]

JA三井リース(新分敬人社長)は、三井物産(堀健一社長)と折半出資している北米の鉄道貨車リース会社Mitsui Rail Capital, LLC(MRC)について、三井物産の持分を全て取得し連結子会社化する。3月末を目途に取得する予定。取得額は非公開。

MRCは三井物産の100%出資で1996年に創業。2015年にJA三井リースと農林中央金庫が8対2で出資し設立したJAML MRC Holding, Inc.(JMRCH)が資本参画し、北米の産業動向に合わせた貨車タイプの拡充と資産入れ替えによるエネルギー、食糧、製造、建設など幅広い産業分野に分散の効いたポートフォリオを構築するなど、事業基盤を強化してきた。

北米の貨物鉄道輸送は中長距離・大量輸送の基幹インフラとしての役割を果たしており、安定的な成長が見込まれる中、経営権をJA三井リースに集約することで三井物産と合意。JMRCHが三井物産の持分を取得し、さらなる事業の発展を図る。

今後、JA三井リースは経営資源をMRCに投下し、資産規模10億ドル、現在約9,000両の保有貨車数は、2万~2.5万両体制への早期到達を目指す。

三井物産は北米のほかブラジルでも鉄道車両リース事業を手掛ける。JA三井リースは、ブラジルの事業にも2017年から参画している。

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