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東西の「さんふらわあ」運航会社を合併
商船三井が国内向け旅客事業強化

三友新聞 2023年2月23日号 より]

商船三井(橋本剛社長)は「さんふらあわ」の運航を担う東西2社のフェリー子会社を今年10月1日付で合併させる。北海道・茨城航路、関西・九州航路と別々だったフェリー運航会社を統合することで国内向け旅客事業を強化する考え。最新のLNG燃料船や貨物船を含めた15隻を扱う国内最大のフェリー事業会社が誕生する。

東日本の商船三井フェリー(尾本直俊社長)を存続会社とし、西日本のフェリーさんふらわあ(赤坂光次郎社長)と一体化させる。新社名は未定。商船三井フェリーはさんふらわあ4隻と貨物専用のRORO船5隻、フェリーさんふらわあはさんふらわあ6隻を運航している。商船三井は「カジュアルクルーズ」をコンセプトとして国内旅客事業に注力しており、フェリー事業の脱炭素化やDX化を推し進める。2017年以降は「ふらの」「さっぽろ」「さつま」「きりしま」の4隻を新造。さらにLNG燃料船は竣工済みの「くれない」「むらさき」に加えて、既存船の「だいせつ」「しれとこ」もLNG燃料船に入れ替える。

商船三井傘下のフェリー各社はこれまで様々な変遷を遂げ、ブルーハイウェイラインと九州急行フェリーは2001年設立の商船三井フェリーに、ダイヤモンドフェリーと関西汽船は2009年設立のフェリーさんふらわあに集約された。

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