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デンカが卵殻配合樹脂の「PLATIECO」開発
天然廃棄物を活用、ガンプラに採用

三友新聞 2023年2月2日号 より]

デンカ(今井俊夫社長)は、卵殻とポリスチレン(PS)樹脂を配合した地球にやさしいサステナブルプラスチック「PLATIECO」を開発した。プラスチックの使用量削減と天然廃棄物の活用をコンセプトに、通常は食品産業廃棄物として焼却・廃棄処分される卵殻をPS樹脂に配合することで、使われるエネルギーを軽減し、環境負荷低減に寄与する。

「PLATIECO」は、既存のPS樹脂と同等の耐久性と成形性を兼ね備えつつ、独自技術により50ウェイト%以上の卵殻配合を可能とした。

「PLATIECO」のペレット

バンダイナムコが昨年開催したガンダム総合イベント「GUNDAM NEXT FUTURE」限定販売の「ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2ガンダム(クラシックカラー)」に採用。色味は循環から生まれた成形色を活かしたクラシカルなカラーリングで温かみを感じさせる。

「PLATIECO」を採用したガンプラ(提供:BANDAI SPIRITS)

デンカでは今後、玩具に留まらず生活用品や食品容器、家電製品、自動車部品などの幅広い用途で使用できるよう、ABS樹脂との配合やセルロースなどの他の天然素材の有効活用も含めた改良を検討するとしている。

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