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「ウルトラスエード」の生産能力増強
東レ、100億円投じ1.5倍に

三友新聞 2023年1月19日号 より]

東レ(日覺昭廣社長)は約100億円を投じ、スエード調人工皮革「ウルトラスエード」の生産能力を1.5倍に高める。

滋賀事業場(滋賀県大津市)と岐阜工場(岐阜県安八郡)の生産設備を増強し、年産約1,000万m²から年産約1,500万m²に高める計画。2024年後半に稼働させる。

ウルトラスエードは、ジャパン・クオリティの最先端ブランドとしてグローバルに展開する高感度・高機能なスエード調人工皮革。1970年に滋賀事業場で生産を開始し、2019年には生産能力を約1.6倍増強して年産約1,000万m²としていた。ファッションやインテリアに加え、近年は自動車内装用途での採用が広がっていることを受け、フル稼働を続けている。

特に電気自動車の内装用途では、環境配慮の観点から天然皮革の代替商品としてのみならず、従来の自動車と比べシンプルでデザイン性が高まった内装との相性が良いことから、採用部位も従来のシート材に加え、天井材やドアトリム、インパネなどに広がり、急速に需要が拡大している。

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