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信託方式で京大寄附講座の運営を安定化
三井住友信託銀行が日本電気硝子から受託

三友新聞 2022年11月24日号 より]

三井住友信託銀行(大山一也社長)は、日本電気硝子が国立大学法人京都大学に対して寄附講座「ガラス基礎科学講座」を開設するにあたり、継続的なガラス基礎研究の維持を可能とする枠組み「日本電気硝子基礎研究信託」の設定について、受託者として運営を開始した。

同講座は、世界のトップレベルにある日本のガラス科学技術をさらに深化させるとともに、ガラスの研究者や技術者となる人材の育成を行うことを目的とし、さまざまな基礎研究を安定的に実施することでガラス科学における新しい法則や原理の発見を目指すもの。

寄附講座は基本的に有期で設定されるが、基礎研究や人材育成には継続的な研究体制が必要となる。このため、日本電気硝子と京都大学は研究体制を可能な限り永続的に維持するため信託方式を採用した。

日本電気硝子は三井住友信託銀行に信託を設定し、まず10億円を拠出する。その後、毎年日本電気硝子が寄附講座に使用された資金を補充することで、講座の運営に必要な費用を安定して提供する体制を構築する。信託方式を採用した継続的な寄附講座の運営は京都大学では初めての取り組みとなる。

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