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プラント設計段階でAIが遅延リスク検知
TOYO・HEROZが業界初のシステム開発

三友新聞 2022年10月27日号 より]

東洋エンジニアリング(永松治夫社長、TOYO)はAIシステム開発のHEROZと、プラントEPC(設計・調達・建設)事業において設計時から工事遅延リスクを検知するシステム「AI for U」を開発し、実案件への適用を開始した。国内プラントエンジニアリング業界初のシステムで、納期設定の精度向上に寄与することが期待される。

これまで、プラントの設計段階で行われる施工性検討は、判断基準がエンジニアの経験に依存しており、大量の設計対象物に対して網羅的な検討が難しい状態にあった。「AI for U」を使用することで、施工性検討時に工事中に起こり得るハザードを検知し、事前に設計に織り込むことで工事の遅延を防ぐ。

「AI for U」は、属人的・局所的な判断からの脱却と、プッシュ型で現場に知見を提供する仕組みの確立に資するもの。TOYOはDXoT(Digital Transformation of TOYO)を掲げており、今後もHEROZとの協力の下、プラントの設計・建設に関するAI技術の活用やAIシステムの開発・実装による生産性向上の早期実現を目指す考え。

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