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旧池田成彬邸寄付で紺綬褒章受章
三井住友銀行、2024年に大磯で一般公開へ

三友新聞 2022年10月27日号 より]

三井住友銀行(髙島誠頭取CEO、SMBC)は、所有していた神奈川県大磯町の旧大磯寮(旧池田成彬邸)の一部を国土交通省と大磯町に寄付したことで、紺綬褒章を受章した。10月11日、同行本店で受章伝達式が行われ、大磯町・中﨑久雄町長から褒状が授与された。

旧大磯寮と敷地は大正6年(1917)に池田成彬が西園寺公望から譲り受けたもの。現存する建物は昭和7年(1932)に池田が建てた西洋式の生活様式を採用した本格的な洋館建築。昭和初期のものとしては希少な建物で、当時の佇まいを残す建造物として歴史的・文化的価値が評価され、大磯町の有形文化財に指定されている。

池田没後の昭和27年(1952)に親族から譲られ、厚生施設として利用されてきたが、徐々に利用が減り、平成12年(2000)に閉鎖。SMBCでは歴史的建造物として所有・管理していた。

国交省・神奈川県・大磯町では、池田邸をはじめ伊藤博文や大隈重信ゆかりの建築物など、大磯に残る近代日本の偉人の邸宅や庭園などを後世に残すため、「明治記念大磯邸園」事業を計画しており、2024年以降の一般公開に向けて整備を進めている。

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