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運航船の環境負荷低減へ知見を集約
商船三井・三井E&Sが連携

三友新聞 2022年10月13日号 より]

商船三井(橋本剛社長)と商船三井テクノトレード(川越美一社長)、三井E&Sグループの三井造船昭島研究所(前田泰自社長)は、商船三井グループが運航する船の燃費改善と温室効果ガス削減を目的に戦略的パートナーシップを締結した。3社から約30人のプロジェクトメンバーが協力し、船ごとに異なる改善策の検討と具現化を図る。

商船三井は、洋上のビッグデータを活用して運航船の安全強化・環境負荷低減を進める「FOCUS」プロジェクトを2018年に開始しており、同事業には三井E&Sグループも参画している。これに、燃料や各種資材・機械など船舶用の商材を扱う商船三井テクノトレードの知見と、三井造船昭島研究所の船舶技術研究・工学的手法などの強みを集約する。

具体的には、船ごとに異なる特性や状態を包括的に考慮し、低摩擦燃料やプロペラ、プロペラに装着する省エネ装置のPBCFの導入、入渠・停泊時の船体への最適なメンテナンスなど18種にわたる対策を組み合わせ、各船に応じた最適な改善策を講じていく。

また、FOCUSプロジェクトで各船に搭載済みの機器から実海域における運航データを取得し、工学的手法を用いて高精度な解析と効果検証を行い、継続的な改善を図っていく。

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