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プラスチックのバイオマス化推進
三井化学・帝人が市場展開に向け取り組み

三友新聞 2022年8月25日号 より]

三井化学(橋本修社長)は帝人と、日本初となるバイオマスビスフェノールA(バイオマスBPA)とバイオマスポリカーボネート樹脂(バイオマスPC樹脂)の市場展開に向けた取り組みを始めた。

三井化学がISCC PLUS認証(国際持続可能性カーボン認証)に基づいたマスバランス方式を用いてバイオマスBPAの市場供給を開始することに伴い、帝人が同BPAを用いて同方式によるバイオマスPC樹脂の開発・生産を開始するもの。

昨年12月から、三井化学は石油由来ナフサに代わり廃植物油や残渣油などを由来とするバイオマスナフサの投入を進めている。今年5月にはPC樹脂の原料であるBPAに対するISCC PLUS認証を取得。同認証に基づいたマスバランス方式により、国内企業で初めてバイオマスBPAを生産し、市場供給を始める。帝人は三井化学から同BPAを調達し、国内企業で初めて、同認証に基づいた同方式でバイオマスPC樹脂を生産するべく、認証取得を進める。

両社は取り組みを通じ、プラスチックのバイオマス化に資する製品の拡販を目指し、サプライチェーン全体における環境に配慮した製品の開発・生産を進める考え。

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