会員会社ニュース

東洋エンジニアリング・三井海洋開発が合弁
高難度FPSOプロジェクトへの対応力強化

三友新聞 2022年8月18日号 より]

東洋エンジニアリング(永松治夫社長、TOYO)と三井海洋開発(金森健社長)は、FPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)のEPCI(設計から機器購入、建造、据付までの一括工事)事業強化を目的に合弁会社を設立することで合意し、8月5日に契約書を締結した。

シンガポールに新会社「オフショア・フロンティア・ソリューションズ」(Offshore Frontier Solutions Pte. Ltd.)を設立する。資本金は1,000万米ドル(約13億円)。まず、三井海洋開発の現地子会社が単独で設立し、9月中にTOYOが35%を出資参画する予定。

三井海洋開発は石油会社を顧客に、FPSOの建造だけでなくリースと運転・保守点検サービスを手掛ける。水深2,000mの洋上に浮かび、さらに海底下5,000mの地層から20年超にわたり原油や天然ガスを生産するなどFPSOプロジェクトは大規模化、高難度化してきている。

三井海洋開発とTOYOは過去15年にわたり、案件毎にFPSOの「トップサイド」と呼ばれる船体に搭載する原油・ガス生産設備の建造で協業してきた。今回の合弁会社設立により協業を一層深化させ、難度の高い大規模FPSOに対応するためのエンジニアリング遂行能力とプロジェクトマネジメント力の強化を図る。

締結式で握手を交わすTOYO・永松社長(左)と三井海洋開発・金森社長(右)

他の記事も読む