会員会社ニュース

環境性能高めた新型トランステーナ初納入
三井E&Sマシナリーが商船三井系に

三友新聞 2022年8月18日号 より]

三井E&Sマシナリー(田中一郎社長)はこのほど、環境負荷を抑えた港湾用クレーンである「ニアゼロエミッション型トランステーナ」の初号機を含む2基を、商船三井(橋本剛社長)グループの商船港運(実謙二社長)が運営する神戸国際コンテナターミナル(KICT)に納入した。また、日本郵船グループのユニエツクスNCTが運営する日本郵船東京コンテナ・ターミナルにも4基を納入した。

KICTに納入されたニアゼロエミッション型トランステーナ

「トランステーナ」は三井E&Sマシナリーが製造・販売するコンテナ用クレーンの商品名。港湾内でコンテナの積み下ろしや移動を担う機械であり、同社はこれまでに世界中で1,500基を超える納入実績を持ち高いシェアを誇る。

ディーゼルエンジンで発電した電力によって動作するが、2009年からはコンテナ引き下げ時の回生エネルギーを電池に蓄える「ハイブリッド型」を販売してきた。今回納入した「ニアゼロエミッション型」は、ハイブリッド型より大型のリチウムイオン電池を搭載することで回生エネルギーの最大利用を可能としたモデル。その分ディーゼルエンジン発電機セットを小型化しており、将来的な水素供給インフラの普及を見据え、ディーゼルエンジン部分を水素燃料電池に換装可能な仕様となっている。

他の記事も読む