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宇宙旅行保険の共創へ連携
三井住友海上とJAXA

三友新聞 2022年7月28日号 より]

三井住友海上(舩曵真一郎社長)と国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月から、「宇宙旅行保険事業」に関する共創活動を開始した。

「宇宙旅行」では、高度約100kmを目指す小旅行から地球を周回する数日の旅行、国際宇宙ステーション(ISS)への滞在型の旅行など様々な種類が想定される。そのため三井住友海上とJAXAは、旅行内容に合わせたニーズとリスクを踏まえ、最適な宇宙保険の開発を目指す。また、宇宙との玄関口となる「宇宙港」や有人宇宙機の開発企業、旅行代理店など宇宙関連事業への参画企業との連携を進め、マーケットの拡大支援にも注力する。

三井住友海上は2015年から宇宙保険担当駐在員を海外拠点に常駐させており、スパークス・グループが設立した宇宙フロンティアファンドへの出資や月面着陸船のリスクを補償する「月保険」の開発など、宇宙関連事業を推進してきた。今回の共創活動ではその経験を活かし、宇宙旅行に関わるリスクを定量・定性的に評価するとともに、関連事業者や宇宙旅行者のニーズの汲み取りを担う。

JAXAは、毛利衛宇宙飛行士のスペースシャトル初登場から現在までの30年間にわたる実績をもとに、訓練中から打上げ時、ISSでの滞在、帰還の各段階で起こり得る事象や想定すべき事項に関する情報を提供する。

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