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サッポロビールが北米事業強化
米クラフトビール会社を買収

三友新聞 2022年6月30日号 より]

サッポロホールディングス(尾賀真城社長)は、米国カリフォルニア州のクラフトビールメーカー・ストーンブリューイングを買収する。8月に持株会社から全株式を約220億円で取得する予定。現地工場でクラフトビールのほか、サッポロブランドのビールを製造し、米国事業の拡大を図る。

ストーン社が販売するビール

ストーン社は「ストーンIPA」などのクラフトビールで知られており、米国クラフト市場ではシェア9位。カリフォルニア州とバージニア州に醸造所を保有し、世界40カ国以上で販売している。サッポロは北米の日本ビールメーカーではトップシェア。主力ブランドの「サッポロプレミアム」が好調に推移し、昨年は過去最高の売上高を記録した。

サッポロは北米に自社工場を持たないことから、これまではカナダやベトナムから輸入していたが、今後はストーン社の工場でサッポロブランドを生産し、物流コストの削減を進める。取得する2工場の稼働率を2倍に高める。サッポロは米国では2024年に800万函、海外全体では2026年に1,000万函の販売数量を目指す。

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