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東レが海水淡水化にRO膜提供
UAEの世界最大プラントに

三友新聞 2022年5月19日号 より]

東レ(日覺昭廣社長)は、アラブ首長国連邦(UAE)のタビーラ海水淡水化プラント向け逆浸透(RO)膜を受注した。

アブダビ地区にあるタビーラ海水淡水化プラントは、90.9万m³/日の造水量を誇る、RO膜法を用いる世界最大の海水淡水化プラント。今年度下半期に稼働を開始する予定。同地区では、20年前からRO膜法による着工が検討されていたが、同法の技術確立と東レの15年以上にわたる中東地域での堅実な実績により、従来の蒸発法に比べて設備投資や運転コストを削減できたことが評価され、今回の受注に至ったもの。技術サービスの提供は、現地子会社のToray Membrane Middle East LLC(TMME)が担う。

東レは、UAEではウム・アル・カイワイン海水淡水化プラント(68.1万m³/日)向けにRO膜を供給した実績を持つ。

東レのRO膜累計出荷数量は生産数量ベースで1億500万m³/日。生活用水換算で7.3億人の需要を賄える量に相当する。同社は今後も、RO膜をはじめとした最先端の膜技術を提供し続け、需要地での技術サービスを強化することで世界の水問題解決に貢献するとしている。

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