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おいしくて消化に良い「IBDreamめし」
エームサービスと武田薬品が披露

三友新聞 2022年5月19日号 より]

エームサービス(小谷周社長)と武田薬品工業は5月13日、日本橋の武田薬品工業グローバル本社で難病のIBD(炎症性腸疾患)患者向け特製メニュー「IBDreamめし」の披露&試食会を開催した。

IBDは腸の粘膜に慢性的な炎症を引き起こす疾患の総称で、一般的には潰瘍性大腸炎とクローン病を指す。下痢や血便などの症状を引き起こすが、IBD患者は傍目には分からないため周囲の理解が得られにくく、食べられるものが限られるなど生活に悩みを抱えている場合が多い。

エームサービスと武田薬品はIBD患者も楽しめる消化に良いメニューを「IBDreamめし」と名付け、医療系学生とともにレシピを考案するワークショップを過去2回開催。今回は、今年3月のワークショップで考案された「セッカル〜色とりどりの〜タッカルビ風」や「焼きエビクリームコロッケと唐揚げ風の揚げ物祭り」など5種が披露された。

披露された5種の「IBDreamめし」

会場では北里大学栄養部管理栄養士の太田裕子氏と、医師兼日本うんこ学会会長としても活動する石井洋介氏、クローン病の手術経験を持つイラストレーターのカメダ氏により、IBD患者を取り巻く環境についてのトークセッションも行われた。また、エームサービス運営企画室の上倉由寛室長も登壇し、同社が販売するIBD患者向け食品「まんぞく君」を紹介するとともに「IBD患者と家族が安心して囲める食卓づくりに貢献していきたい」と述べた。

IBDreamめしの企画はエームが武田薬品の社員食堂運営を受託している縁をきっかけに始まった。両社は今後、IBDreamめしの食堂での提供も計画している。

トークセッションに臨んだ(左から)太田氏、石井氏、カメダ氏

IBDreamめしレシピ集

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