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エチレンプラントに「DX-PLANT」初適用
TOYO・丸善石油化学がサブスク契約

三友新聞 2022年4月21日号 より]

東洋エンジニアリング(永松治夫社長、TOYO)は丸善石油化学と、エチレンプラントを対象とした「DX-PLANT」のサブスクリプション型契約を締結した。

DX-PLANTはプラント運転をデジタル技術でサポートするTOYOのサービス。運転データや検査記録、保全履歴などを収集し、実際のプラントと同じ状態を表す仮想プラントをクラウド上に構築することで、データ共有や稼働率向上、運転効率化に貢献する。これまでインドネシアの肥料プラントへの実装実績はあったが、石油化学工場の中核設備であるエチレンプラントへの適用は初めて。

TOYOと丸善石油化学は、DX-PLANT技術の実証を目的に2019年に覚書を締結し、共同で開発を進めてきた。今回の実装では、プラントの余力を見極めた上で運転を最適化し生産量増大につなげるほか、運転状況を基にした異常予兆検知などの機能で収益向上に貢献する。

両社は今後も実証を継続する方針で、TOYOはDX-PLANT技術の他のプラントへの展開も目指すとしている。

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