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廃プラ油化技術の商業化で連携
TOYOがタイ化学大手と共同検討開始

三友新聞 2022年1月27日号 より]

東洋エンジニアリング(永松治夫社長、TOYO)とタイ石油化学大手のSCGケミカルズは、混合廃プラスチックの油化技術の商業化に向けた共同検討を開始する。SCGケミカルズが60%を出資するサーキュラープラスカンパニーの保有技術の実証段階からの進展を図るもの。

このほど、TOYOとSCGケミカルズとの間で共同検討に関する基本合意書が締結された。サーキュラープラスはタイ・ラヨン県で混合廃プラスチック油化実証プラントを稼働させており、昨年9月にはプラントで得られた廃プラスチック由来のナフサを石油化学プラントの原料とする工程について、ISCC(国際持続可能性カーボン認証)による認証をタイで初めて取得した。

SCGケミカルズとサーキュラープラスは実証プラントの生産能力の増強を計画しており、ここにTOYOが参画して、商業化実現に向けた事業規模の拡大に関する検討を実施する。

サーキュラープラスが保有するプラスチックのリサイクル技術は、触媒を使用することで処理工程中の温度を下げることができ、省エネルギーにつながる。また、プラスチック廃棄物を再度プラスチック原料にリサイクルすることから、TOYOはタイ国内のみならず、タイ以外の国のプラスチック廃棄物問題にも寄与できるとしている。

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