会員会社ニュース

横浜製作所の2事業を子会社に承継
日本製鋼所、競争力強化へ組織再編

三友新聞 2021年8月19日号 より]

日本製鋼所(宮内直孝社長)は、神奈川県横浜市の横浜製作所で手掛ける中大型中空成形機事業とフラットパネルディスプレイ装置事業をそれぞれ、10月1日付で完全子会社のタハラ(鶴田哲弥社長)とJSW ITサービス(町田政志社長)に承継させる。

中空成形機とは文字通り中空のプラスチック容器を成形する機械のこと。熱して柔らかくしたプラスチック原料を、金型内で風船のように空気を入れて膨らませることで金型と同じ形状にし、冷やして固めることで容器の大量生産を可能にする。

これまで、タハラで日用品用など比較的小型の中空成形機を手掛け、日本製鋼所横浜製作所が中型・大型機の製造・販売を行ってきたが、このうち燃料タンク製造用機以外の中大型機の事業をタハラに承継させる。これにより技術力を集約し、競争力強化につなげる狙い。

フラットパネルディスプレイ装置事業は高精細液晶パネルや有機ELパネルの製造を担う機械の製造・販売を手掛けるもので、JSW ITサービスに承継させる。JSW ITサービスはこれまでフラットパネルディスプレイ装置のメンテナンスを手掛けていたが、製造・販売も一体化することで事業の効率化を図る。これに合わせてJSW ITサービスは「JSWアクティナシステム」へと商号変更する。

他の記事も読む