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高層ビル用タワークレーンを自動化
三井住友建設とIHIが共同開発に着手

三友新聞 2021年7月8日号 より]

三井住友建設(近藤重敏社長)、IHI(井手博社長)、IHI運搬機械(村上晃一社長、以下「IUK」)の3社は、高層ビル建築で使用されるタワークレーンの運転支援システムを共同開発する。三井住友建設が持つ建築現場のノウハウとIHIの自動化技術や超高層ビル用タワークレーン最大手であるIUKのクレーン制御技術を活用し自動化を図るもので、来春以降の実装販売を目指す。

建築現場におけるタワークレーンの運転手不足が深刻化していることを受け、3社は2017年にワーキンググループを設置し、クレーン運転技術に関する意見交換を行ってきた。

開発する運転支援システムでは、三井住友建設の施工計画情報をタワークレーンに送信し、あわせて現場搬入資材の現在位置や向きの情報を入力。規制範囲などの情報を加え、システムが部材を運ぶ最適なルートを提示する。運転手の開始指示でタワークレーンが目標位置まで部材を自動で運べるようにする。

人手不足解消やクレーン操作の安全性向上、工事の進捗をリアルタイムに可視化するなど、様々な効果が期待されている。3社は今年度中にシステムの基本部分の開発を完了させる考え。

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