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三井家伝来の館蔵品展覧会「茶箱と茶籠」
三井記念美術館で5月1日から

三友新聞 2021年4月15日号 より]

三井記念美術館は5月1日から館蔵品の展覧会「雪月も花も友とて… 茶箱と茶籠」を開催する。三井家伝来の茶箱と茶籠を中心に、三井家自身の作も含めた名品の数々を展観する。会期は6月27日まで。

三井総領家・北家による茶箱と茶籠は6代・高祐が仕立てた茶箱から始まり、7代・高就夫人の蒔絵茶箱、8代・高福の大茶籠、10代・高棟の薬師寺古材を用いた茶箱、11代・高公夫人の手作り小茶籠など、茶箱と茶籠で三井家の趣味の文化を辿ることができる。

三井家は表千家の大旦那でもあり、なかでも高福(1808~1885)の仕立てた「唐物竹組大茶籠」の外箱には表千家11代・碌々斎による「雪月も花も友とて茶箱かな」という発句が残されているなど、表千家と三井家の親密な関係が伝わる。大茶籠に組み込まれた茶道具は40種類以上に及び、茶籠に入る小振りな逸品の数々が集められている。

入館料は一般1,000円。予約不要で入館できるが、混雑時は入場制限を行う。

三井記念美術館

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