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新青海川発電所が送電開始
デンカが糸魚川に新設

三友新聞 2021年3月4日号 より]

デンカ(山本学社長)は、新潟県糸魚川市内に新たな自家水力発電所として竣工した「新青海川発電所」の送電を開始した。

同社は、環境に配慮したクリーンエネルギーの利用拡大及び事業基盤強化のため、2014年1月に新青海川発電所の建設を決定。建設にあたっては、長期安定操業や台風・集中豪雨等の自然災害に耐えられるよう、最新の遠隔操作機能の導入や発電所設備の高強度化を図り、約100億円を投じ、約6年間の工期を経て完成した。

送電を開始した「新青海川発電所」

最大出力は8,100kw。同発電所の稼働により、年間約1万3,000tのCO₂排出量削減に貢献する。また、発電した電力は約20年間電力会社へ販売した後、自家電力として使用する予定。

青海工場は、大正10年(1921)の操業開始以来、100年以上にわたり自家水力発電所を運転してきた。デンカでは現在、新青海川発電所を含む水力発電所を姫川流域、青海川流域に計16カ所保有。全自家水力発電所合計で約17万世帯の電力に相当する最大出力12.6万kwの能力は、民間企業で国内屈指の規模を誇る。

デンカ青海工場 自家水力発電所 100年の歩み

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