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木質バイオマス高配合の樹脂複合材料
日本製鋼所と日本製紙が共同開発

三友新聞 2021年2月25日号 より]

日本製鋼所(宮内直孝社長)と日本製紙(野沢徹社長)は共同で、樹脂に木質バイオマス燃料用の加工品を高配合した樹脂複合材料「トレファイドバイオコンポジット」を開発した。木材と樹脂の複合材料が従来課題としていた耐熱性や成形性を大きく向上させ、プラスチック加工品と同様の用途を見込み射出成形による大量生産を可能としながら、プラスチックの使用量を5割以上削減することができる。

日本製紙が開発した木質バイオマスを低温で炭化させる「トレファクション技術」と、日本製鋼所が製造・販売する二軸押出機「TEXシリーズ」の混錬技術を組み合わせた。

日本製鋼所のTEXシリーズは材料を混ぜ合わせ練り上げる機械で、日本製紙がトレファクション技術によって製造した木質バイオマス由来の材料を樹脂と混ぜ合わせ、トレファイドバイオコンポジットを製造する。

両社は今後、建材や食器、家電製品、園芸用品などプラスチック製品用途への展開を視野に、連携して製品改良を続けていくとしている。

トレファイドバイオコンポジットのペレットと、射出成形した皿や器

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