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木質由来成分の医薬品開発で資本業務提携
王子ホールディングスがレクメドと

三友新聞 2021年1月21日号 より]

王子ホールディングス(加来正年社長)は、医薬品の開発・製造販売を手掛けるレクメドと資本業務提携する。

王子HDは木質資源から作られる「硫酸化ヘミセルロース」を医薬品として製品化するため、昨年4月に王子ファーマ(横山勝社長)を設立。大学や製薬企業と共同研究開発を行い、血液凝固阻止作用、抗炎症作用、保湿作用などの知見を得て、特長を活かせる疾患領域への研究開発を進めている。

レクメドは希少疾病用医薬品などを手掛ける。木質資源由来の医薬品有効成分「ポリ硫酸ペントサンナトリウム」による医薬品開発では、ムコ多糖症、変形性膝関節症などを適応症とする臨床開発を行っている。

両社は木質資源由来の物質を医薬品向けに研究開発している共通項から協業の可能性を探っていたが、このほど、研究開発についてパートナーシップを構築することで一致し、提携を結ぶことで合意。提携により、木質資源由来の医薬品を相互協力して研究開発しながら、両者の商品価値を最大化させることを目指す。

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