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波力発電事業への参入を検討
商船三井が英機器メーカーと協定

三友新聞 2021年1月21日号 より]

商船三井(池田潤一郎社長)は、波力発電事業への参入の検討を始めた。このほど、海洋発電機器を手掛ける英国・ボンボラウェイブパワーと協定を結んだ。日本近海やアジア海域における波力発電や洋上風力発電の候補地を探し、採算性などを検証する。

ボンボラ社が開発した波力発電装置「エムウェイブ」を導入する考え。海面下約10mに設置したゴム製の膜を波の力で揺らして発生させた空気の流れでタービンを回して発電させる。膜の長さは1枚15m程度で、一基につき20枚程度を用いる。発電した電力は水中ケーブルで陸上に送る。波力発電と洋上風力発電の装置を接続させて波力・風力を一体的に運用することも検討する。

ボンボラ社は英国ウェールズ沖で1.5MW級の波力発電装置の実証試験を実施しており、年内にも本格稼働を始める見通し。

商船三井は洋上風力発電設備の保守・整備を担う専用船などを手掛けており、船舶周辺事業として海洋における発電事業にも力を注ぐ。

波力発電装置「エムウェイブ」の設置イメージ

「エムウェイブ」イメージ動画

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