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原子力発電所の空調工事をリモート確認
新日本空調、VR技術の活用で

三友新聞 2021年1月14日号 より]

新日本空調(夏井博史社長)は、VR(バーチャルリアリティ、仮想現実)の技術を活用してリモートで原子力発電所内空調設備の工事現場を確認できる支援システムを構築した。担当者はVRゴーグルを着用して施工状況を視認できる。

新型コロナウイルスの影響で原子力発電所などの現場立ち入りが難しいことから、VRを手掛けるジョリーグッドと共同開発したもの。現場担当者の負担を軽減させるとともに、施工品質の向上を図る。

具体的にはまず、現場担当者が360度撮影可能な高精細カメラや小型簡易カメラを用いて現場状況を撮り、データをサーバーに転送。本部の担当者はVRゴーグルを装着し、リモートで現場を360度見渡せる仕組みとなっている。同時に10台まで視聴が可能。タブレット端末を使用し、各自の視点で移動やマーキングもできる。VRゴーグルを装着したままの意見交換もしやすく、実際の現場に近い雰囲気で各種確認が行える。

今後は利用範囲を広げて安全指導や品質検査、若手社員育成などにも活用していく考え。

VR映像の視聴風景

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