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護衛艦「くまの」命名・進水式を挙行
三井E&Sが三菱重工と共同で建造

三友新聞 2020年11月26日号 より]

三井E&S造船(古賀哲郎社長)は11月19日、三菱重工業から受注した防衛省向け3,900トン型護衛艦の命名・進水式を、岡山県玉野市の玉野艦船工場で執り行った。

式には防衛省、三菱重工などの関係者が出席。防衛省を代表して、島田和久防衛事務次官が「くまの」命名を発表し、船を支える最後のロープ「支綱」を切断。くまのを進水させた。式の様子は三井E&Sグループの公式YouTubeチャンネルで公開している。

「くまの」は奈良県・和歌山県・三重県にまたがる熊野川が由来。全長133.0m、全幅16.3m、深さ9.0m。船の重量を表す基準排水量は3,900t。乗員約90名で、周辺海域の防衛や海上交通の安全確保など、多様な任務に機動的に対応できるよう従来の護衛艦よりもコンパクトな設計とした。62口径5インチ砲や遠隔管制機関銃、対機雷戦用ソナー、哨戒ヘリコプターなどを装備する。

三井E&S造船は、2017年度に実施された護衛艦2隻の調達に応札。防衛省の審査の結果、評価点合計が最も高かった三菱重工が主事業者に、2番目に高かった三井E&S造船が下請負者に選定された。今回の命名・進水式を経て今後は岸壁で艤装工事を行い、2022年3月までに引き渡す。

進水する護衛艦「くまの」

「くまの」の命名・進水式(三井E&Sグループ公式チャンネル)

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