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体温で身体に馴染む新素材「HUMOFIT」
三井化学が市場開発に向け特設サイト開設

三友新聞 2020年6月18日号 より]

三井化学(橋本修社長)は、人の体温を感知して、身体に馴染む新素材シート「HUMOFIT(ヒューモフィット)」の市場開発を開始した。アパレルやスポーツ製品のほか、ウェアラブルデバイス市場などへの進出を図る。

HUMOFITは温度依存性があり、加温すると柔らかく、変形させやすくなり、冷やすと硬くなるという特性を持つ不思議な素材。

ガラス転移温度(ポリマーが劇的に軟化する温度)が約28度にあることで、触って体温を伝えれば瞬く間に身体に馴染む。40度以上でほとんど力をかけずに伸びるほど柔らかくなり、10度以下では変化させた形状をほぼそのまま保つという。体温で身体にフィットさせたり、温めてコンパクトに畳み持ち運びを容易にするなど、様々な利用法が考えられる。

三井化学は特設サイトを設けてHUMOFITの特性を説明し、サイトを通じ興味を持った企業のアイデアを求める。質問・サンプル・試作・物性テストなどの問合せにも対応している。

体温で柔らかくなる「HUMOFIT」

「HUMOFIT」特設サイト

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