会員会社ニュース

三井記念美術館が開館15周年特別展開催
「三井家が伝えた名品・優品」、7月1日から

三友新聞 2020年5月21日号 より]

三井記念美術館は7月1日から開館15周年記念特別展「三井家が伝えた名品・優品」を開催する。三井家に伝わる国宝や重要文化財など、日本美術・東洋美術の名品・優品を2部構成で2カ月にわたり展観。館蔵品の中核となる作品を多数揃える。

新型コロナウイルスの影響を受けて、「知られざる芸術と文化のオリンピック展」など展覧会スケジュールは一部変更されたが、15周年記念特別展は構成を変えずに催す。第1部は「東洋の古美術」を7月1日から29日まで開き、中国絵画や墨跡、陶磁器、漆器、碑拓法帳などを中心に展示する。

重要文化財の茶道具は、「唐物肩衝茶入 北野肩衝」「玳皮盞 鸞天目」「粉引茶碗 三好粉引」など、中国・朝鮮ゆかりの名品が勢揃い。「北野肩衝」は唐物(中国製)の肩衝茶入で、銀閣寺を創建し、東山文化を築いた室町幕府八代将軍・足利義政の収集品であったと伝わる。

また、三井11家のうち切手収集家として知られる南家11代当主・三井高陽旧蔵の「第1回オリンピック記念切手」など、昭和の東京五輪も含めた開催諸国の五輪記念切手を披露する。

入館料は一般1,300円、大学・高校生800円。第2部「日本の古美術」の会期は8月1日から31日までで、古筆や日本画、陶磁器、漆器、能面、刀剣、工芸品などを揃える。7月30日、31日は展示替えのため休館。

三井記念美術館

他の記事も読む