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新日本空調が作業服を土壌素材にリサイクル
復興支援の一環で福島の花卉農家へ提供

三友新聞 2020年4月9日号 より]

新日本空調(夏井博史社長)はこのほど、復興支援の一環として、廃棄する作業服を土壌素材にリサイクルし福島県の花卉農家へ提供した。

同社は2019年に作業服をリニューアル。近畿大学、緑化事業を手掛けるアースコンシャスと協業し、旧作業服約2,500着をポリエステル繊維の「媒地」にリサイクルした。ポリエステル媒地は土壌の代わりに植え付けの材料として使用されるもので、土壌汚染の被害を受けず、永続的に使用できることから次世代媒地として注目を集める。媒地は福島県川俣町の花卉農家へ提供。古着をリサイクルすることで焼却時のCO₂排出量削減にも繋げた。

このほか、新日本空調、近畿大、アースコンシャスの三者はビニールハウス内の二酸化炭素濃度を制御し、植物の生長を促す「二酸化炭素施肥制御技術」(特許取得済み)を開発。川俣町で実証実験を行うなど、原発事故の影響を受けた町の農業振興をサポートしている。

新日本空調はポリエステル媒地を用いた植物ポットも社内に展開し、SDGsへの取り組みの周知を図る。

ポリエステル媒地を用いた植物ポット

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