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「リファイニング建築」で築50年を新築同様に
三井不動産が企画、渋谷で集合住宅再生

三友新聞 2019年12月19日号 より]

三井不動産(菰田正信社長)は東京・渋谷で老朽化した集合住宅の再生コンサルティングサービスを行った。建物を新築同様に改装する「リファイニング建築」によるもので、今回が3件目。

三井不動産が総合企画し、リファイニング建築を手掛ける青木茂建築工房が設計・施工を担う。両社は2016年に業務提携し、建替えや売却が難しい老朽化した集合住宅の再生に取り組んでいる。

従来のリフォームやリノベーションとは異なるリファイニング建築は既存躯体の8割を再利用しつつ、内外装を一新し、耐震基準を満たす建築手法。解体や躯体の建築費用を抑え、建替えと比較して7割程度の工費で行えるほか、工期も短縮できる。検査証の取得や金融機関からの長期借入も可能で、建物を新築同様に再生させる。

今回は築51年、地上5階、延床面積1,400m²、24戸の集合住宅を改装する。住戸数は1階の倉庫・駐車場を居室にすることで2戸増。間取り変更をはじめ、エレベーター新設、オートロック、防犯カメラ、宅配ロッカー、複層ガラスなど最新の設備に改める。7月に着工しており、来年3月の竣工を目指す。

今回手掛ける物件のリファイニング建築前の状態

リファイニング建築後のイメージ

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