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香港に世界最大のFSRUを提供
商船三井が電力会社と用船契約締結

三友新聞 2019年7月4日号 より]

商船三井(池田潤一郎社長)はこのほど、香港大手電力会社と世界最大のFSRU(浮体式LNG貯蔵・再ガス化設備)を提供する長期用船契約を交わした。2021年の操業開始を予定している。

FSRUはLNGの貯蔵・再ガス化設備を備えた船舶型のLNG基地。従来、LNGはメタンガスを液化してから船で輸送するため、ターミナル施設で再気体化する必要があったが、FSRUを活用すれば、陸上に再ガス化施設を建設する必要がなく、低コストで短期間にLNGを精製することが可能となる。

香港政庁では2020年以降は発電燃料の約半分をLNG化する計画で、香港大手電力会社のCLPとHKEの2社の合弁事業により、香港南海上のソコ群島東方に洋上LNG受入基地を建設。商船三井のFSRUを使用し、長期にわたる安定的なLNG供給を目指す。契約期間は10年以上。

商船三井は2017年に韓国の大宇造船海洋で竣工させた世界最大のFSRUを提供し、用船・保守・操業を担う。LNG貯蔵能力は26万3,000m³。2017年から2020年まではトルコ国営の洋上LNG受入基地で稼働し、その後、香港へ移動させる計画。

世界最大のFSRU「MOL FSRU Challenger」

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