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三井物産が米国の動画制作会社に出資
「パワードウェア」の市場展開も支援

三友新聞 2019年5月23日号 より]

三井物産(安永竜夫社長)と官民ファンドのクールジャパン機構が出資する米国の動画制作配信会社「テイストメイド」は、5月14日、日本国内およびアジア展開の推進を目的に都内で会見を開いた。

テイストメイドは料理や旅行、DIY、メイクなどライフスタイル全般に関わる独自の映像コンテンツを制作・配信している。米国を中心に月間2.5億人のユーザーを擁し、月間再生回数は25億回を数えるなど、世界最大級の映像サービスを運営している。

会見に出席した三井物産の野村一洋流通事業本部デジタル戦略部長は、「消費者の反応、嗜好を取り入れ、より良い商品をメーカー各社と開発していくために、テイストメイドが活用できる」とし、新たな成長分野として掲げる「リテール・サービス」の推進に意気込みを見せた。

テイストメイドジャパン、クールジャパン機構、三井物産による会見

また、三井物産は5月17日には、共同出資するパナソニックおよび出資先のATOUNとともに、「パワードウェア」の新製品に関する記者発表を行った。

ATOUNは、力作業をサポートする「パワードウェア」として腰補助用の「モデルY」を開発し現場での実証を進めていたが、この度、モデルYに追加装着する腕補助用ユニットを新開発した。

モデルYと腕補助ユニットを装着した作業デモ

腕補助ユニットは、物を持つのに合わせてグローブの指先に内蔵されたスイッチが押されると、手を胸側に近づけるように動作し、片腕につき最大5kg程度の重さを持ち上げるようサポートする。

人差し指部分にスイッチが内蔵されている

ATOUNは現場実証を経て、2022年の本格展開を目指している。三井物産の羽田吉隆建機・産業システム部レンタル事業室次長は「装着するだけで機能する。業界を問わず活用可能だ」と普及に期待を寄せた。

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