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商船三井がJERA向けLNG船新造
新型タンク採用で容量最大化

三友新聞 2019年2月28日号 より]

商船三井(池田潤一郎社長)はこのほど、LNG船「濃州丸」を三菱重工長崎造船所で竣工させた。燃料事業を手掛ける東京電力と中部電力の子会社・JERAとの折半出資により発注した新造船で、全長297m、全幅48m、タンク容量18万m³。米国テキサス州のフリーポートLNG計画に従事させる。

LNG船「濃州丸」

船型は三菱重工が開発した「サヤリンゴ型」。球形タンクを船体一体式のカバーで覆う「サヤエンドウ型」をさらに進化させたリンゴ形状のタンクを採用しており、貨物容量の最大化と船体の軽量化を実現した。 

また、推進機関は三菱重工の独自技術によるハイブリッド式とし、蒸気タービンと電気推進モーターを併用し、燃費効率を大幅に向上させた。

商船三井の「サヤリンゴ型」は大阪ガス向けLNG船に続く2隻目。環境に配慮し、経済性にも優れたLNG船で高品質なLNG輸送サービスを展開する。

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