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中国大手と造船事業で合弁
三井E&S造船と三井物産が出資

三友新聞 2018年10月18日号 より]

三井E&Sホールディングス(田中孝雄社長、旧三井造船)のグループ会社である三井E&S造船(古賀哲郎社長)と三井物産(安永竜夫社長)は、中国造船大手の揚子江船業と造船事業の合弁会社を設立する。三井E&S造船が海外に建造拠点を持つのは初めて。

(左から)三井E&S造船・古賀社長、揚子江船業・任元林董事長、三井物産・瀬戸崎毅モビリティ第二本部長

新会社は来年4月に設立する計画で、3社間で10月10日に協定書を締結。中国江蘇省の揚子江船業太倉工場敷地内に、新会社の工場を整備する。揚子江船業は中国の民間造船会社最大手で、巨大設備と安価な人件費を背景として製造能力に強みを持つ。そこに三井E&S造船の技術力、三井物産の営業力を融合し、厳しさを増す造船市場に活路を見出す。

新会社では、まずはばら積み船の建造を進め、最終的にはLNG船の建造を目指す。中国による石炭からLNGへのエネルギー転換を筆頭に、アジアにおいてLNGは現在進行形で需要が伸びている。その輸送手段であるLNG船需要を狙う。

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