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三井物産と三井製糖が砂糖販売会社買収
シンガポール最大手を1億ドルで取得

三友新聞 2018年10月4日号 より]

三井物産(安永竜夫社長)と三井製糖(雑賀大介社長)は、シンガポール最大手の砂糖販売会社・SIS’88社の全株式を取得する。取得金額は1億ドル(約113億円)。持株比率は三井製糖が70%、三井物産が30%で、SIS社は三井製糖の連結子会社となる。

SIS社は1967年設立のシンガポール国営精製糖製造会社が起源。高品質な精製糖を輸入し、付加価値を高めた製品を東南アジア、中東向けに販売している。昨年の売上高は約150億円。

三井製糖は、吸収速度が通常よりも緩やかで、血糖値の急上昇を抑える糖「パラチノース」を世界で初めて量産化。機能性糖類の市場拡大を目指している。

今回の買収により三井物産と三井製糖は、SIS社の既存事業を強化し、所得増加に伴い甘味需要が増加するアジア・中東へ、高品質な糖を利用した新製品・新事業を展開していく考え。

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