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室蘭で水素利用の実証事業
日本製鋼所など7者が普及に向け

三友新聞 2018年7月12日号 より]

日本製鋼所(宮内直孝社長)は、大成建設、室蘭市、九州大学、室蘭工業大学、巴商会、北弘電社と共同で、水素の製造・貯蔵・運搬・移送・利用までのサプライチェーンを構築する実証事業を行う。

実証事業では、室蘭市が所有する祝津風力発電所で発電した電気を使い、水電解水素製造装置で水素を製造し、車載用コンテナに収納した水素吸蔵合金タンクに貯蔵する。日本製鋼所はこの水素吸蔵合金タンクの設計・製造を担う。

現在普及している水素貯蔵方法は数百気圧の高圧水素ガスで貯蔵しているが、水素吸蔵合金を用いることで水素を低圧で大量かつ安全に貯蔵可能となる。日本製鋼所をはじめとする今回の実証事業グループではこの実用性を検証し、建物や町中における水素利用の普及促進を図る。

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