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「大名茶人 松平不昧」開会
三井記念美術館で6月17日まで

三友新聞 2018年4月26日号 より]

三井記念美術館は4月21日、特別展「大名茶人 松平不昧(ふまい)」を開会した。大名茶人として名高い松江藩主・松平不昧の没後200年を記念して、不昧愛蔵のコレクションを一堂に展観する。国宝は8点、重要文化財は10点。期間中は展示替えを行う。

重要文化財「油滴天目」は黒釉中に油が散ったような斑文が生じる天目茶碗。同じく重要文化財の「赤楽茶碗 銘 無一物」は名陶工・長次郎作の楽茶碗。千利休が創意したとされる長次郎の代表作で、不昧は利休ゆかりの茶器を多く集めた。不昧は名品を収集するだけでなく、蒔絵師や絵師に自分の感性を反映させた品々も数多く残しており、展示品には「不昧好み」とも言える一貫した美意識が窺われる。

会期は6月17日まで。三井系賛助会社は社員証を提示すれば、300円割引となる。終了後は巡回展として、島根県松江市の島根県立美術館でも9月21日から11月4日まで開催する。

三井記念美術館

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