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世界初の砕氷LNG船が初荷役
商船三井がロシア・北極海航路で

三友新聞 2018年4月12日号 より]

商船三井(池田潤一郎社長)の世界初の砕氷LNG船がこのほど、ロシア・ヤマル半島のサベッタ港で初荷役を行った。海氷の厚い北極海で夏季限定の定期航路を開設、2019年までに全3隻を竣工させ、ロシアのLNG基地から欧州やアジア向けの輸送に従事する。スエズ運河経由の航路と比べ、輸送期間を最大20日間短縮でき、燃料費などの大幅なコスト削減効果が見込まれている。

商船三井の世界初の砕氷LNG船

一番船は昨年12月に竣工。極寒地を対象とした特別仕様で、氷厚2mの氷海でも単独航行ができる。北極海は未発見の天然ガス資源や石油資源が大量にあるとされ、ヤマル半島周辺では大規模な資源開発計画が予定されている。

商船三井はLNG船では70隻以上を手掛ける世界最大手。今後は北極海航路の運航ノウハウを蓄積し、豊富な天然ガスの埋蔵量を持つロシアからのLNG輸送需要に対応する。

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