三井のスポット
YEBISU BREWERY
TOKYO
35年の時を超えて
ビール醸造所が恵比寿に復活
新しいビールとビールを楽しむ幸せな時間の数々が、いま、まさにここから、つぎつぎと生まれていく─。そんなコンセプトを具現化するビール醸造所が、ヱビスビール発祥の地にオープンした。
ヱビスビール発祥の地に
新たなビール文化が生まれる拠点
「恵比寿」という地名、実はヱビスビールに由来することをご存じだろうか。明治23年(1890)に発売されたヱビスの工場がこの地にあり、同34年(1901)に開設された貨物輸送停車場の名前もブランド名の「恵比寿」、昭和初期には周辺の地名も「恵比寿」となった。ビールとともに130年を超える歴史を歩んできたのが、ここ恵比寿なのだ。 昭和63年(1988)、工場の移転に伴い、惜しまれながらも約100年におよぶビール製造の歴史に幕を下ろしてから35年。ファンの間で、そしてサッポロビール社内でも「いつかはもう一度」と受け継がれてきた想いが遂に実現した。
今年4月にオープンした「YEBISU BREWERY TOKYO(以下:YBT)」は、ビールの街・恵比寿に復活したビール醸造所。ヱビスのルーツ・現在・未来に続くヱビスの唯一無二の物語に触れながら、新しいビールの楽しみ方を発見できる、〝圧倒的なリアル体験〟を提供する。
世界でここだけ
オリジナルのヱビス!
エントランスから続く階段を進むと、目の前に輝くのがドイツ製の醸造設備。3つの釜を経て醸造されたビールは地下にあるタンクで一カ月ほど熟成され、タップルームでグラスに注がれる。まさに出来立てのビールの旨さを味わえるのだ。タイミングが合えば、釜の隣にあるブリュワーズルームで醸造を担当するチーフ エクスペリエンス ブリュワーと会話を楽しめるのもうれしい。
醸造されるビールは、ここでしか飲めないオリジナル・ヱビス。そこには、醸造家が叶えたかった新しいビールの物語が込められているという。通年提供されるフラッグシップ商品「ヱビス ∞(ヱビス インフィニティ)」は、その昔、恵比寿工場で使用されていた酵母を再選抜してこの時代に復活させたもの。1890年のヱビスビール誕生当時に使用されていたと思われるドイツ産ファインアロマホップ「テトナンガー」を一部使用し、過去に想いを馳せながらも現代ならではの美味しさに蘇らせた。通年品以外にも、期間限定や数量限定など複数のビールが醸造されており、飲み比べセットも人気。ナッツやチーズなど手軽なフードも提供されており、一人でビールを味わうのも良し、グループで盛り上がるのも良い。ヱビスの歴史を巡るミュージアムと、今まさにビールが醸造されているブルワリーを巡る予約制のガイドツアーもオススメだ。
恵比寿というビールの街に復活したビールの殿堂では今後、さまざまなイベントや地域との交流プログラム等も企画予定。顧客と直接交流できるラボ的役割も担っており、「未来のスタンダードに誰よりも早く出会えるかもしれない」という楽しみも提供してくれる。
★そのほか、期間限定品や数量限定品など、醸造家が挑む新しいヱビスを提供
※価格等は、取材執筆時点のものになります。最新の情報は公式ホームページよりお確かめください。
「『東洋のビール王』と称され、ヱビスビールを育てた馬越恭平は旧三井物産出身。エントランス前には銅像もありますので、三井グループの歴史にも触れながら、ぜひヱビスを楽しんでください」とマーケティング本部ビール&RTD事業部 ヱビスブランド ブランドマネージャーの沖井尊子(おきいたかこ)さん
INFORMATION
YEBISU BREWERY TOKYO
[所在地] 東京都渋谷区恵比寿4-20-1
恵比寿ガーデンプレイス内
[URL] https://www.sapporobeer.jp/yebisu/
communication/yebisu-brewery-tokyo/
[公式X] https://x.com/ybt_timely_info
[アクセス] JR恵比寿駅東口から徒歩5分
[営業時間] 平日12:00~20:00(LO :19:30)・土日祝11:00~19:00(LO:18:30)、火曜日定休(祝日の場合は翌日)・年末年始
入場無料、タップルームはスタンディング含めて110席
出典:三井グループ・コミュニケーション誌『MITSUI Field』vol.63|2024 Summer より