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「にっぽん丸」35年の歴史に幕
横浜港で7,300人が別れ惜しむ

三友新聞 2026年5月14日号 より]

商船三井クルーズ(向井恒道社長)が運航する「にっぽん丸」が5月10日、ラストクルーズを終え、35年の歴史に幕を閉じた。横浜港には別れを惜しむ約7,300人が駆けつけ、帰港とともに大さん橋は「ありがとう、にっぽん丸」の声に包まれた。

ラストクルーズを終え横浜港に帰港するにっぽん丸

現在のにっぽん丸は3代目。2010年と2020年の2度の改装を経て35年間にわたり航海を続けてきた。姉妹船の「ふじ丸」とともにレジャークルーズ船の先駆けとして1990年に就航。総航行距離は約533万km、地球133周分に相当する。これまで2,000以上のクルーズを実施し、国内外400以上の港に寄港した。「世界1周クルーズ」は9回開催。海外長期クルーズからワンナイトクルーズまで幅広く利用されたほか、小学生の親子を招待した「キッズ・クルーズ」や内閣府による「世界青年の船」など様々な行事でも親しまれた。

大さん橋ではにっぽん丸が帰港するとともに引退式が催され、内田幸一船長が挨拶。「引退を発表してから様々な寄港地で『ありがとう』『さようなら』と温かい声をかけてもらい、にっぽん丸が全国各地の皆さんに愛されていることを実感した。皆さんそれぞれに思いがあり、私にとってもにっぽん丸の体験すべてが宝物。お疲れ様、ありがとう」と述べ、にっぽん丸と別れを惜しむ人たちへ謝意を表した。横浜港には商船三井クルーズの「三井オーシャンフジ」も停泊しており、2隻並んだ姿でにっぽん丸の引退に華を添えた。

大さん橋は別れを惜しむ人で埋め尽くされた

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