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三井E&Sが静岡港のコンテナ配送効率化
ターミナル内とトラックで互いの状況を共有
[三友新聞 2025年11月20日号 より]
三井E&S(高橋岳之社長)は静岡県清水港のコンテナターミナル向けに運営を効率化するシステム基盤を導入した。コンテナターミナルのシステムと、コンテナをトラックで運ぶ陸運会社の配車システムを連携させてコンテナの配送をスムーズにする。ターミナルオペレーターは鈴与。
船のコンテナの積み下ろし状況やクレーンの稼働状況、トラックの来場時間などの各情報をターミナルと陸運会社の双方に共有させる。ターミナル側はトラックの来場を事前に把握することでコンテナの配置や作業機器の準備を効率化し、陸運会社はターミナルの混雑状況を踏まえて最適な配車計画を立てることができる。
また、コンテナを効率的に運び出すため、「推奨レーンランキング」を表示する新サービスとして「レーンスコープ」を提供。トラックドライバーが混雑していないレーンを選ぶことで、船の作業とトラックの作業がぶつかることを防ぐ。
三井E&Sは昨年からトラックドライバー向けコンテナ情報をスマートフォンで確認できるサービスの提供を開始。現場作業の業務負担軽減に効果を上げている。
三井E&Sは清水港に遠隔操作クレーンも納入しており、三井情報(真野雄司社長)がローカル5Gの導入を支援している。