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三井不動産が日本橋で宇宙イベント
欧州宇宙機関のアジア初拠点も

三友新聞 2025年11月6日号 より]

三井不動産(植田俊社長)と、同社が設立を主導した宇宙ビジネスに関する交流推進組織「一般社団法人クロスユー」は、10月28日から31日にかけて東京・日本橋で、宇宙ビジネスイベント「NIHONBASHI SPACE WEEK」を開催した。

初日の開会挨拶では、クロスユーの中須賀真一理事長が「クロスユーのコミュニティから、ビジネス共創が次々に生まれることを期待したい」と力を込めた。続いて登壇した三井不動産イノベーション推進本部長の山下和則常務執行役員は、「日本の宇宙産業が国際的な競争力を高めていくためには、宇宙の枠を超え、異分野のプレーヤーと出会い、協力し、新しい価値を生み出すことが不可欠。クロスユーはその交差点の役割を担う」と述べ、活動の意義を強調した。

開会式に登壇した(左から)三井不動産・植田社長、ESA・エリック氏、クロスユー・中須賀理事長、スペースフロリダ・ロバートCEO、三井不動産・山下常務執行役員

日本橋三井ホールで行われた宇宙ビジネスの展示会には60超の企業・団体が出展。三井系からは三井住友海上(舩曵真一郎社長)が衛星の打ち上げに関する損害を補償する「宇宙保険」を紹介。各地で開発が進む宇宙港向けの保険も新たに開発するなど最新の取り組みを伝えた。

「宇宙保険」を紹介した三井住友海上ブース

NIHONBASHI SPACE WEEKの開催に合わせて、欧州宇宙機関(ESA)のアジア初の活動拠点が日本橋三井タワー内にある宇宙ビジネス拠点「X-NIHONBASHI TOWER」に開設されたことが発表された。ESAは1975年に欧州各国が共同で設立した欧州最大の宇宙機関。今回の活動拠点開設により、今後はESAの代表者が常駐してクロスユーとの共創プログラムを推進する。

X-NIHONBASHI TOWER内のESA活動拠点

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