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三井記念美術館で開館20周年特別展
「円山応挙-革新者から巨匠へ」、9月26日から

三友新聞 2025年8月28日号 より]

三井記念美術館は、開館20周年特別展「円山応挙-革新者から巨匠へ」を9月26日に開会する。2005年10月の開館から20周年の記念展に位置づけ、三井家が創作活動を支援した18世紀後半の京都画壇の巨匠・円山応挙の作品を特集。応挙が写生に基づく新たな画風を編み出した「革新者」から、多くの弟子を持つ「巨匠」になるまでの作品を展観する。会期は11月24日まで。

「こんぴらさん」の愛称で知られる香川県の金刀比羅には、三井家の支援のもとで応挙が晩年に描いた襖絵が複数存在。そのうち、今回の展覧会には8頭の虎を描いた「遊虎図襖」や、古代中国の賢人を題材にした「竹林七賢図襖」が特別出品される。

また、最近になって新発見された応挙と伊藤若冲の合作とされる屏風絵が東京初公開。「奇想の画家」と評される若冲の「竹鶏図屏風」と、応挙の「梅鯉図屏風」の画風の違いを見比べたい。

このほかにも、三井記念美術館所蔵の国宝「雪松図屏風」や根津美術館の重要文化財「藤花図屏風」に、忠臣蔵の主人公を等身大で描いた「大石良雄図」などの人物画、子犬や兎の柔らかな毛並みを見事に再現した動物画など、応挙の名作が一堂に揃う。

三井記念美術館

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