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三井E&Sが港湾クレーン22基受注
ベトナムの港湾運営会社・PAPから

三友新聞 2025年8月21日号 より]

三井E&S(高橋岳之社長)はベトナム政府出資の港湾運営会社・PAPから港湾クレーン22基を受注した。PAPが開発を進める南部ドンナイ省フックアン港向けに納入する。ベトナムやマレーシアでは大型受注が相次いでおり、今後も港湾整備に伴うクレーン需要が期待されている。

受注したのは大型岸壁用コンテナクレーンとタイヤ式電動門型クレーンが11基ずつ。フックアン港では13基の三井E&S製クレーンが稼働中で、昨年受注した21基と今回の22基を合わせて累計納入基数は56基に及ぶ。マレーシア向けには昨年、過去最大となる60基を受注。ベトナム向けには過去10年間で170基以上を納入している。

中国から東南アジアへ生産拠点の移転が進むなか、マレーシアやベトナムの港ではコンテナ取扱数が伸びている。米国でも中国製の港湾クレーンを順次切り替える方針で、三井E&Sの米国子会社・パセコがパートナー企業に挙げられている。

フックアン港で稼働中の三井E&S製コンテナクレーン

三井E&Sの港湾クレーンの今年3月期の売上高は前期比32%増の628億円と大幅に増加。受注高も2年連続で過去最高を更新している。

今後は港湾クレーンで国内シェア1位を維持しつつ、世界シェアでも拡大を目指す。

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