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紙製ハンドタオルを水平リサイクル
王子ホールディングスが星野リゾートと開始

三友新聞 2025年6月26日号 より]

王子ホールディングス(磯野裕之社長)と王子ネピア(森平高行社長)は、星野リゾートと紙製ハンドタオルの水平リサイクルを始めた。

水平リサイクルでは、使用済みの製品を原料として使い、同じ製品を新たに作る。今回の取り組みでは、軽井沢の星野リゾート4施設でネピア製品を含む紙製ハンドタオルを回収し、ネピア協力工場でネピアハンドタオルとして再製品化させる。

ハンドタオルは強度が高いため溶解性が悪い上、汚れや臭いの問題からリサイクルが難しかった。また回収ルートが存在しないため、一般的には焼却処分されていた。王子HDは協力会社のツチハシと連携して回収ルートを構築。さらに独自技術で溶解性を向上させ、効率的に繊維分を回収して再製品化することに成功した。星野リゾートの4施設には元々、ツチハシが日用品や消耗品を納品するため定期便を運行しており、回収ルートもこれを活用することで追加の輸送も抑えた。

今年1月から2月にかけてテスト期間を設け、4施設から58.3kgの使用済みハンドタオルを回収。年間にすると約700kgにあたり、ネピアハンドタオルとしては年間2,917パックの再製品化を見込める。再生したハンドタオルは4施設で再利用される。

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