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三井倉庫HD、「AI-OCR」で検品効率化
東レの合成樹脂製品物流に活用

三友新聞 2025年6月12日号 より]

三井倉庫ホールディングス(古賀博文社長)は、東レ(大矢光雄社長)向けの物流業務に文字を読み取る「AI-OCR」の技術を導入した。合成樹脂の取り扱いにおける出荷検品の精度向上と効率化を実現する。三井倉庫(鳥井宏社長)が受託している合成樹脂の出荷検品アプリケーションとして用いる。

合成樹脂製品は包装材にバーコードなど照合用の印字がないものが多く、出荷検品業務は包装材に記載されている製品コードの印字と出荷指示書を目視で照合する必要があったが、担当者の業務負荷や照合ミスのリスクが課題とされていた。

今回はAI-OCRを搭載した携帯端末を活用し、出荷製品の包装材に印字されている製品コードやロット番号を撮影。目視に頼らず出荷指示書と照合できるようにした。端末で撮影された製品情報をAI-OCRの技術によって画像から文字データに変換し、倉庫管理システムから端末に連携している出荷指示情報と照合する仕組み。これにより検品業務の負荷を軽減するとともに目視に頼っていた出荷検品の精度向上と業務標準化・効率化を実現する。

また、携帯型プリンターを用いた荷札の即時発行機能の利用により、照合が完了した製品に配送先や配送先住所等の出荷指示情報を荷札として添付。輸配送業者の利便性を向上させる。

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